「首のシワ対策」というと、まず思い浮かぶのはクリームやマッサージです。
ただ、肌は体の一部なので、日々の食事から届く栄養も、首まわりのハリやうるおい、その土台づくりに関わってきます。
ここでは、
- タンパク質
- ビタミンA・C・E
- 良質な脂質(オメガ3など)
こレラの栄養を軸に、なぜ首のシワ予防に関係するのか、どんな食材からとりやすいのかを整理していきます。
✅️タンパク質 ― 首の“構造”を支える基本材料
首のハリをつくるのは、肌表面だけではなく、その下にある コラーゲンやエラスチンなどの線維、広頚筋をはじめとした筋肉といった土台です。これらの多くはアミノ酸=タンパク質から作られます。
タンパク質が不足すると…、
- 肌のターンオーバーが乱れ、カサつき・ごわつきが出やすくなる
- コラーゲンの生成が追いつかず、ハリが低下しやすくなる
- 首まわりの筋肉がやせやすくなり、たるみ・横ジワの土台ができる
目安としては、体重(kg)×1.0〜1.2gほどのタンパク質を1日でとるイメージです。 50kg前後なら1日50〜60g程度になります。
一度にまとめてではなく、 (朝)卵+ヨーグルト/(昼)肉または魚+大豆製品/(夜)肉・魚・豆・乳製品を組み合わせる といった形で、三食に分けてこまめに入れていくほうが使われやすくなります。
主な食材は、鶏むね・ささみ・豚ヒレ・赤身肉、サバ・鮭・マグロ・イワシ、卵、豆腐や納豆、ヨーグルトなど。 「毎食、手のひら1枚分のタンパク源」という感覚が分かりやすい目安です。
✅️ビタミンC ― コラーゲン生成を助ける“職人の手”
首のハリを語るときに外せないコラーゲン。体内でこのコラーゲンを合成するときに使われるのがビタミンCです。
ビタミンCは、
- コラーゲン合成に関わる酵素をサポートする
- 抗酸化作用で紫外線などによるダメージから肌細胞を守る
- メラニン生成にも関わり、くすみ予防にもつながる
首は顔より日焼け止めが塗られにくく、紫外線ダメージを受けやすいパーツです。そのダメージケアを内側から支えるのがビタミンCというイメージです。
主な食材は、みかん・オレンジ・グレープフルーツなどの柑橘類、キウイ、イチゴ、パプリカ、ブロッコリー、キャベツ、じゃがいも、さつまいもなど。 「毎食どこかに色の濃い野菜か果物をひとつ」と決めておくと、首だけでなく全身の肌コンディションのベースになります。
✅️ビタミンA ― 角質の潤いとターンオーバーを支える要
ビタミンAは、肌や粘膜のうるおいを保ち、ターンオーバーのリズムを整える方向に働く栄養です。 乾燥で角層の水分が不足し、キメが乱れてくると、首の縦ジワは一気に目立つようになります。
ビタミンAには、 レチノール(動物性)と、 βカロテン(体内でAに変わる)があります。
- レチノール:レバー(鶏・豚・牛)、卵黄、バター、チーズなど
- βカロテン:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、小松菜、春菊などの緑黄色野菜
βカロテンは油と一緒にとることで吸収されやすくなります。 にんじん+オリーブオイル、かぼちゃサラダ、ほうれん草バターソテーなどの一品を「首のための定番メニュー」にしておくと続けやすくなります。
✅️ビタミンE+オメガ3系脂質 ― 血流と抗酸化
首まで栄養を運ぶうえでは、血流と酸化ストレスのケアも無視できません。 ビタミンEとオメガ3系脂質は、細胞膜を酸化から守りつつ、末梢の巡りを支える栄養です。
主な食材は次のとおりです。
- ビタミンE:アーモンド、ヘーゼルナッツ、ひまわり油、なたね油、アボカド、鮭、うなぎ など
- オメガ3:サバ、イワシ、サンマ、アジ、鮭、マグロ、亜麻仁油、えごま油、くるみ など
目安として、毎日小さじ1〜2杯の良質な油+ひと握りのナッツ、週2〜3回の青魚を意識しておくと、首だけでなく全身のアンチエイジングにもつながります。
✅️「首のための一日」を組み立てるイメージ
ここまでの栄養を、一日の食事に落とし込むと、例えば次のようなイメージになります。
- 朝:卵入り野菜スープ(にんじん・キャベツ)、ヨーグルト+キウイ
- 昼:サバの塩焼き、ほうれん草のおひたし、玄米ごはん
- 間食:素焼きアーモンド&くるみをひと握り
- 夜:豆腐と鮭の鍋(白菜・ねぎ・きのこ)、かぼちゃサラダ、みかん
ここに、お風呂あがりの首まで保湿、首のストレッチやマッサージ、スマホを見るときの目線の高さを重ねていくと、 内側で材料と巡りを整える+外側で乾燥・摩擦・姿勢を整えるという二方向からの首シワ予防ラインができあがります。
まとめ ― 食生活は“首のストレッチとマッサージの相棒”
首のシワは、塗るケアやストレッチだけで食い止めるものではなく、
- タンパク質でコラーゲンや筋肉の材料を確保する
- ビタミンC・Aで、ハリとうるおい、ターンオーバーを支える
- ビタミンEやオメガ3で、血流と抗酸化からバックアップする
食生活だけで深いシワを消すことはできませんが、毎日のごはんの積み重ねは、数年単位で首もとの印象にじわじわ効いてきます。 首のストレッチやマッサージとセットで、「今日の一食は首のため」と意識できるメニューをひとつ決めておくと、続けやすい首の食生活ケアになります。
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