「薬用だから効きそう」という思い込みと、本当の“効果のズレ”についてお話します。
ドラッグストアで「薬用美白」「薬用シワ改善」と書かれたパッケージを見たり、広告でそれらの売り文句が使われている商品を見ると、なんだか「効きそう」「普通の化粧品より強そう」と感じてしまう方が多いかもしれません。
ですが現実には、消費者が求めている効果と、実際に配合されている薬用成分の得意分野が、一致しているとは限らないんです。
この「期待している効果」と「薬用成分の本当の効果」のズレこそ、今回お伝えしたいテーマです。それでははじめましょう!
✅️医薬部外品(薬用化粧品)の定義とは?
医薬部外品(いわゆる薬用化粧品)とは、厚生労働省が「一定の薬用効果がある」と認めた成分を、決められた濃度以上で配合し、その完成品を、高い費用と長い時間がかかる「審査」に通したものです。
代表的な薬用成分を、いくつか挙げますと…、
- ビタミンC誘導体 …メラニンの生成を抑えたり、酸化ストレスから肌を守る成分。シミ・くすみ・毛穴・皮脂バランスが本職です。
- トラネキサム酸 …メラニンを作る指令を弱める成分。「シミを予防する美白成分」として使われます。
- ナイアシンアミド …コラーゲン産生をサポートし、メラニンの受け渡しも抑える成分。浅いシワ・ハリ不足・シミ予防が守備範囲です。
- グリチルリチン酸2K …甘草由来の抗炎症成分。赤みやヒリつき、ニキビ・肌あれを防ぐのが本職です。
- プラセンタエキス(薬用) …メラニン生成を抑えることで、シミ・ソバカスを防ぐ美白成分として使われます。
などなどがあります。で、私が何を言いたいのか? 次に記しますね。
✅️求める効果と配合成分のズレ
最近シワが気になってきたのよね〜。⇒ あら、この化粧水良さそう。“年齢シワにこれ一本”て書いてあるし、シワを消せそうな化粧水だわ! ⇒ あら!医薬部外品なのね ♪ ⇒ 厚生労働省が認可した「医薬部外品・薬用化粧品」ならきっと私が悩んでいるシワを改善できそう!
なんて消費行動を取ってしまいがちですが…、
販売する際の広告表現: 「年齢シワにこれ一本」
裏面の有効成分: グリチルリチン酸2K(抗炎症成分)だけ
先にも挙げた通り、グリチルリチン酸2Kは ニキビや肌あれ、赤みを抑えるには意味がある成分 です。しかし、 刻まれた深いシワそのものを改善する成分ではありません 。
それなのに、広告を見ると、あたかも 「シワそのものが薄くなる」 ような印象を与えています…。このように 広告で謳っている効果と、配合されている薬用成分の“ズレ” が生じていることが結構あるんです。
決して医薬部外品という制度自体が悪いわけではありません。問題なのは、 「薬用だから効きそう」というイメージに乗せて、実際よりも広い効果があるように見せてしまう売り方 です。本来は
- 成分の得意分野(本職)
- あなたの一番気になる悩み
この二つが きちんと噛み合っているか が重要なんです。
✅️薬用の首シワケア商品にも同じ嘘がある!
首のシワケア用の商品をインターネットで検索すると、堂々と「医薬部外品」「薬用」と記載しているものが数多く表示されます。
ですが、先の通り、薬用成分の効果と、求めている効果が違うことが当然にようにあります。
ちなみに、ナイアシンアミド配合の薬用化粧品であっても、筋肉の衰えや日常の姿勢のクセで刻まれた「首の横ジワ」は、絶対に消すことはできませんので、騙されないようにしてください。
✅️医薬部外品の嘘を見抜く方法
メーカーの嘘を見抜くカギは「パッケージ裏に記載されたの有効成分」にあります。
医薬部外品のパッケージ裏には、どの成分が「有効成分(薬用成分)」なのかを必ず書く義務があります。 たとえば、
有効成分:ナイアシンアミド
その他の成分:水、BG、グリセリン、……
この「有効成分」の欄こそが、その商品の本当の狙いを示す部分です。 広告や陳列棚のPOPよりも、ここをチェックする習慣をつけると、嘘を見抜くことができるんです。
重要なのは、その場でスマホで「有効成分名」を調べるクセをつける
難しい専門知識を丸暗記する必要はありません。 次の3ステップだけで十分です。
- パッケージ裏の「有効成分」「薬用成分」の欄を探す
- 書いてある成分名を、そのままスマホで検索する
- それが「シミ」「シワ」「ニキビ」「肌あれ」のどれが得意なのかだけを確認する
そのうえで、「自分が一番気になっている悩み」と「有効成分の得意分野」が合っているかをチェックします。 合っていなければ、その商品はあなたの悩みとは方向違いかもしれません。
まとめ
まとめ:「薬用だから効きそう」ではなく、「有効成分で選ぶ」
・医薬部外品(薬用化粧品)は、薬用成分を一定量配合した化粧品に過ぎません。 ・薬用成分には、それぞれ得意分野があります。 ・ところが、「シワに効きそう」と書きながら、実際は抗炎症成分だけなど、広告表現と中身がズレた商品も存在します。 ・そのズレは、パッケージ裏の「有効成分」を見て、スマホで調べるクセで見抜けます。
「薬用だから効きそう」というイメージではなく、「この有効成分は、何が得意なのか」で選ぶ。 その小さな一手間が、広告に振り回されないコスメ選びにつながります。
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